(3)活断層

図3−2−1−5に、徐(1995)による足柄平野〜相模トラフ北縁部の活断層分布を示す。

丹沢山地南縁の神縄・国府津−松田断層は、フィリピン海プレートと本州側プレートの境界をなす断層である。

相模トラフの活断層は、国府津−松田断層の海域への延長、西相模湾スラスト、真鶴海丘南縁スラスト、および相模湾断層に区分される。松田(1993)は、関東地震を1703年元禄型、1923年大正型および大磯型に分類している。その震源断層として、元禄型は房総半島南方の相模湾断層、大正型は西相模湾スラスト、真鶴海丘南縁スラストおよび相模湾断層の北部と考えている。大磯型の震源断層は、国府津−松田断層とその海域への延長が推定されている(図3−2−1−6)。