2−2  調査地の地質概要と周辺環境

神奈川県に広く分布する地層として、中期から後期更新統の相模層群(下総層群相当)、前期更新統から第三紀鮮新統の上総層群または足柄層群が分布しており、これらは県中央部では第三紀中新統の三浦層群を不整合に覆っている。第三紀層群の下位には先第三系(中・古生層)が分布しており、通常はこの先第三系が関東平野の基盤と考えられている(日本の地質3、関東地方、1986)。以下に、各調査地の地質概要を日本の地質3に基づき簡潔にまとめると共に、周辺の環境についても述べる。