4−7−2  P波速度と密度

P波速度と密度の関係を調べる上で、以下のデータを使用した。

・物理検層:瑞穂試錐(川島ほか, 1985)、昭島試錐(川島ほか, 1990)、立川試錐(遠藤ほか, 1979)

下総地殻活動観測井、府中地殻活動観測井(山水, 1996)

江東地殻活動観測井(鈴木, 1996)

横浜観測井、厚木観測井(鈴木・小村, 1999)

 ・岩石試験:江東地殻活動観測井(鈴木, 1996)

防災科学技術研究所による2000m級観測井2本(横浜、厚木)でのデータ(鈴木・小村, 1999)

なお、厚木観測井では、コア試料が角礫化・粘土化していたため、岩石試験は行われていない。

P波速度と密度の関係を図4−7−1(b)に示す。P波速度3km/s程度を境にして、それ以下ではバラつきが大きいが、それ以上では両者の相関性は良好である。P波速度3km/s程度以上では、P波速度と密度との間に、ほぼ直線的な関係が認められる。