(2)密度とQ値

これまでのシミュレーションの実績から、密度はシミュレーション結果にはあまり影響しないが、地震波の減衰に関する物性値であるQ値はシミュレーション結果に大きく影響することが分かっている。

基盤岩までの密度は、深層ボーリングデータによって取得されており、各層群でばらつきがあるものの、層群内での平均値をとれば精度は十分である。

一方Q値は、直接的測定で精度よく決定することは難しく、既存文献を参照しながら初期値を決定し、後述の一次元解析によって最適な値を決定することとした。