(4)E 先新第三系基盤岩上面
E面(基盤上面に対応)については、反射法調査により県西部の全域、県中央部地域の保田層群相当層が分布していないと考えられ地域で追跡することができた。平成13,14年度測線北端で深度約1−9km、南端では深度約5kmであり、大略南傾斜の構造になっているが、市原市付近で、北落ちの落差約300mを持つ東京湾北部断層の延長が確認された。これとは別に、市原市養老川沿いに平成14年度測線の市原インターチェンジ付近まで連続する、落差約1500mの南落ち断層が推定された。両断層に挟まれた部分では、地塁状の構造を呈している。断層で基盤が落ち込んでいる地域は、ブーゲー異常図でも極小となる部分とおよそ対応している。基盤岩の速度については、千葉県中央部地域では、4−9km/sを示した。一方、千葉県北西部地域では、5−4km/sを示しており、南下するにつれて有意に基盤速度が減少している。