千葉県北西部地域における屈折法調査では、三浦層群相当層上面に相当する屈折波は確認されなかった。一方、千葉県中央部地域においては、基盤上位(三浦層群相当層)の屈折波速度として、約3km/sが得られた。
なお、東京湾北部断層について、基盤の落差は200〜250m程度であるが、三浦層群相当層上面に段差は見られず、断層を挟んで100m程度撓曲している。活動時期については、三浦層群相当層堆積時から上総層群堆積の初期ぐらいまでであると考えられる。平成15年の調査で確認された養老川沿いの断層についも、三浦層群下部・中部では変形は認められるものの、三浦層群上面への変形は見られない。