(2)屈折記録から求めたS波速度

千葉県内の地震探査では、P波バイブロサイスの発震記録中に変換S波と考えられる波が観測されることが多い。これは発震点付近の地質状況により、地表付近で変換されたものと考えられている。

この波の走時を読み取り、3層構造を仮定し、直線近似をし、構造解析を行った。図3−7−1に変換S波の例を、図3−7−2に解析例を示す。

この手法により、深度1000m前後までのS波速度が求まった。この深度は、おおむね上総層群の中位から下位に相当する。