(4)東京湾不整合、上総層群上面(マーカーB)

○ 今年度および昨年度の測線の全域で、走時約0.4〜0.7秒付近(深度約250〜650m)に連続性の良い水平に近い強い反射波が見られる。これは顕著な不整合面であり、楡井(1977)の東京湾不整合面と対応し、上総層群と下総層群の境界と解釈される。この反射面は、市原IC付近で深度約650mともっとも深くなる。

○ 上総層群内の反射面は南へ緩やかに傾斜しており、深部の反射面は昨年度の測線にかけて三浦層群相当層上面が浅くなる部分に接して消滅している。層厚は、測線の北端で1500m、南端で1200mであるが、さらに南の昨年度の測線部分で500m程度になる。

○ 区間速度は、上部で2.0km/s、下部で2.4km/s程度である。