(3)逆解析

No.13(KMC)、No.25(SMU)の2地点では、試錐資料(検層結果)からS波速度の逆転層が存在し、非常に変化に富んだ解が得られることが予想され、「残差の小さい解」の信頼性も低下することが予想される。これらfGAの適用が難しい地点(位相速度曲線の形状が複雑な地点)ではこれらの理由より、4地点のS波速度構造をフォワードモデルから求めた。これらの結果は、推定される地下構造のうちの1つの解を示したものである。

極小アレーで求めた浅層構造と大・中・小アレーで求めた構造とを統合した構造を作成して、その理論分散曲線を求めた。それを図3−30−1図3−30−2図3−30−3図3−30−4に示す。どの測定点も理論分散曲線と観測位相速度曲線は良く一致しており別々に求めた構造を統合して一連のものとして用いることができると考えられる。