(1)アレーサイズ

前掲した3.の調査結果のうち、図3−24−1図3−24−2図3−24−3図3−24−4のNo.25(SMU)、No.3(GUT)、No.13(KMC)およびNo.20(ABK)に示した4地点における位相速度曲線とS波速度構造の表示から、極小アレー観測においては最大アレー半径48m(No.25(SMU)地点については、最大アレー半径50mの小アレーのデータを使用)および12m(場合によっては最大アレー半径6mのデータも追加使用)の位相速度曲線のデータを用いて逆解析を実施するのが適切であるという結論に至った。当初、極小アレー観測では深度100m以浅を対象として、工学的基盤を50〜60m程度と見積もり、小アレーとのつながりを検討するために、最大アレー半径を24mと設定したが、大・中・小アレーで求めた一連の位相速度曲線と極小アレー観測で求めた位相速度曲線とが、周波数領域2Hz〜4Hzの範囲でつながらない結果となった。このため、再度アレーの設計を行い、最大アレー半径48mのデータを追加し、空白域の問題が解消された。