(4)最大アレー半径3,000mのデータについての検討

前述したように、追加観測を実施して求めたアレー半径3,000mのデータは、特に、解析1ブロック長409.6秒の分散曲線においてまとまりがなく、相関性が低い傾向を示した。

アレー半径3,000mの分散曲線と、他のアレー半径の分散曲線との相関を比較するために、図2−76に低周波数領域の0.1Hz〜0.4Hzの範囲における分散曲線について、解析1ブロック長別の最大アレー半径2,000mおよび3,000mの分散曲線を比較した図を示す。

No.25(SMU)地点においての結果で前述したように、現時点においては、最下層のS波速度を確定することは困難である。このため、No.26(FNB)地点においても最大アレー半径2,000mまでのデータを用いて解析を行った結果を採用することとし、また解析1ブロック長も204.8秒で行った結果を用いることとした。

ここで、最終結果を求めるにあたっては、No.25(SMU)地点と同様、fGAによる探索について可能な限り良質の候補解を求めるために、試行回数を10,000回に増やし、演算も10回で行い、位相速度曲線にフィッティングの良い10個の候補解を求め、この結果から最終結果を決めた。

図2−77にNo.26(FNB)地点における最大アレー半径2,000m以下のデータを用いて解析を行ったfGA探索結果と最終結果を示す。また、表3−3には、No.26(FNB)地点において最終的に推定した地下構造のパラメータを示す。