(2)求められたS波速度構造

S波速度の推定にはSPAC法で解析した位相速度曲線をもとに、fGAを用いたインバ−ジョンで探索を実施した。図2−71にNo.26(FNB)地点における位相速度曲線とfGA探索結果を示す。図中の上段は204.8秒、下段は409.6秒である。初期モデルには昨年度のNo.26(FNB)の結果をふまえ、昨年度の解析条件に準拠して、同じ6層モデルで解析を行った。また、fGAによる探索はこの時点では、試行回数1,000回の演算を5回行い5つの候補解を求めた。

図2−72にNo.26(FNB)地点におけるSPAC法による微調整後の位相速度曲線および推定S波速度構造(図中上段204.8秒、下段409.6秒、最大アレー3,000mのデータを含む)を示す。この図から、解析1ブロック長409.6秒の時、最下層として深度2,460mに、S波速度3.81km/sを推定した。ただし、この時点での結果は、最大アレー半径3,000mの分散曲線のデータを含んでおり、アレー半径については別途検討を行う必要があった。

この時点での求められたS波速度は、昨年度SPAC法で求めたS波速度2.95km/sより約1km/sも大きな値となった。