(10)深度変換(Depth Conversion)

S波測線は測線長が短いため、マイグレーションは行なっていない。

重合後の記録に対し、速度関数を用いて時間軸の深度軸への変換を行った。深度変換後のサンプル間隔は2mとした。

深度変換後の断面図を図2−37−2 深度とS波区間速度の関係

図2−38−1(測線東端)・図2−38−2(測線西端)に示す。これらの図には、P波反射法の重合断面図を深度変換したものを比較のために加えた。

深度変換のための速度は、速度解析で求められたものは浅部のみであるため、昨年度のS波反射法測線の重合速度・下総地殻活動観測井でのVSPの解析結果等を参考にして適当な速度を与えた。

深度500〜700mまでは、測線両端それぞれの重合区間でミニバイブによるS波(SH波)と大型バイブロサイスによるS波(SV波)の断面図が良く一致しており、同じS波の反射を捉えていると言える。一方、より深部では、基盤上面付近までの反射波らしきものが見られる記録もあるが、両震源の記録が必ずしも一致しているわけではないので、信頼性は低い。