(2)屈折波走時の読み取り

屈折波の強調処理を行なった3記録につき、その初動走時の読み取りを行なった。オフセット距離が長く、ノイズレベルが高い受振点では読み取りをスキップした場合がある。読み取りは、屈折波初動フェーズについては全受振点、その他のフェーズについては10受振点ごとに行なった。

初動を読み取った屈折波の概略を図2−21 に示す。

各発震点のスイープ回数・オフセット距離と初動読み取り可能であった距離との関係は表2−3−3−2のとおりである。

基盤岩の屈折波の到達距離は、S5およびS7の発震記録中で、オフセット距離約20kmまで到達していることが確認できる。