(1)初期地下構造モデルの作成

強震動予測を行うためには、対象地域周辺の3次元速度構造モデルを構築する必要がある。近年の堆積平野地下構造調査の結果、大都市における物理探査のデータが飛躍的に増大している。しかし、愛知県という大都市圏においてさえも、物理探査が堆積平野全域をカバーするほどには実施されていないのが実情である。中小都市においてはさらにデータが少ない。

物理探査データだけでは速度構造モデルを構築することが困難であるので、最初に地質モデルを作成し、各地層に物性値を設定することで速度構造モデルに変換した。地表地質の情報は、モデルの3次元化に役立つ。また、深井戸や温泉ボーリングデータも有用である。これらのデータは、中小都市にも多数存在するのでモデル構築に有効なデータとなる。地質構造に基づくモデルにすることで、データが少ない地域でもモデルを構築できる。