(2)反射法地震探査

平成14年度、15年度三河地域堆積平野地下構造調査における4測線のほか、知多半島において活断層調査を目的として実施された浅層反射法の結果などを収集し、整理した。

伊勢湾においては、水資源開発公団(1995)(以下水資源探査結果と呼ぶ)と岩淵ほか(2000)(以下、水路部調査結果と呼ぶ)の2つの既往調査がある。両者の結果は、基盤深度で1,000m程度の食い違いがある(水資源探査結果の方が深度が深い)。時間断面においては、基盤岩類や中新統上面の往復時間はほぼ同じ値を示していることから、深度変換を行う際の区間速度の設定の違いが深度断面の違いに現れているものと考えられる。

伊勢平野における反射法地震探査結果や微動アレイ探査結果(三重県、2003、2004a、2004b)および残差重力の結果を考慮すると、深度の深い水資源探査結果の方がこれらの調査結果と整合性が良い。したがって、平成16年度伊勢平野地下構造調査委員会(三重県、2004b)において再解析された水路部探査再解析結果を使用することにした。