(2)<P波屈折法地震探査>

・ バイブレータ3台を震源とする夜間発振作業による屈折法発振により、全測線において基盤の屈折波が確認された。屈折波の最大到達距離は約17kmである。

・ 得られた屈折初動を用いて、反射法から得られた構造モデル(境界面および深度構造)を初期モデルとしてレイトレーシング法によって基盤深度と基盤速度を推定した。基盤以浅の速度構造については、後続波走時に整合するように修正を行った。速度構造モデルは、初動および後続波走時を大略説明できるモデルとなっている。

・ 測線全域で基盤のP波速度は約5.2〜5.5km/secとなった。また、本年度得られた構造を既知として、昨年度実施した屈折法データの再解析を行った。