(11)屈折法記録のマージ

屈折法記録の長大受・発震距離のトレース群に見られる基盤からの反射波と推定される波列を反射断面に有効に用いるために以下の処理を行った。

@) 反射断面に寄与すると思われる波列(付図5−9−1中に赤線で示した)を含む屈折法記録のみ(VP4とVP331)を用いて100%断面を作成する。

A) NMO補正を行なう。ただしこれらの波列は断片的であり、また、傾斜の影響も含まれていると考えられるため、反射法の重合速度そのものではなく、これらの波列が水平に近くなるような速度を用いてNMO補正を行なった(付図5−9−2)。

B) 反射法重合断面図(付図5−9−3)とNMO補正した屈折法記録(付図5−8−2)をマージした(付図5−9−2)。(付図5−8−2)には屈折法記録が重合断面に寄与している部分を赤丸記しで示した。