(2)P波屈折法地震探査

バイブレータ1台を震源とする屈折法発震により、測線の1部で基盤の屈折波が確認された。屈折波の最大到達距離は約4kmである。

屈折法の解析により基盤岩の速度の推定を行ったが、基盤からの屈折波が得られていない部分もあることから推定結果は不確定要素を含んでいる。屈折初動を概ね説明できる速度構造モデルを2種類推定した。いずれのモデルも200mまでの堆積層中の各層の速度は、反射法による速度と大略一致している。現在得られているでデータからは、深部構造を推定するのは困難である。