(5)総合解析

岡崎平野の基盤到達井におけるVSP結果および反射法の結果から、堆積層中(ただし、Vs≧300m/sec)のP波速度とS波速度の関係を導いた。この関係を用いて、P波測線上において、P波速度構造から広域の堆積層のS波速度構造を推定した。

岡崎平野では、重力と基盤深度からは比較的良い線形関係が見出された。この結果と、基盤到達井、反射法地震探査結果および微動アレイ探査結果から岡崎平野における基盤上面深度を推定した。全体の傾向は重力データと整合しているが、データのない知多半島部分では結果の分解能が不充分である。この部分においては、今後の調査の積み重ねが必要である。

堆積層中の広域の詳細な速度構造は、データが不充分であるという理由から推定するに至っていない。