6−1−3 第3層(Vs 0.8〜1.3km/s層)

地質としては新第三紀の東海層群相当層の大部分に対比され、既存資料からはその分布状況が明らかではないが中新世層も含まれるものと考えられる。また、先新第三紀層の強風化層も本層に含まれる。先新第三紀層で本層に該当するデータとしては、KiK−netでのAICH06(渥美)の中生代ジュラ紀〜白亜紀の泥質片岩(Vs 1.0km/s)、AICH08(額田)の中生代白亜紀の珪質片麻岩(Vs 1.0km/s)がある。

濃尾平野の南部および知多半島で厚く、最大層厚は800m程度に達する。岡崎平野では北部で最大層厚350m程度を示す。一方、豊橋平野における微動アレー探査の結果では、本層は欠如している。