5−2 3次元地震基盤深度

前節では、重力異常データの解析により、本調査地域の基盤深度分布を得た。コントロール・ポイントにおける基盤深度と重力基盤深度との比較を表5−2に示す。

Vs約3.0km/s層の上面深度と重力基盤深度との差(表中の「基盤深度差−2」)は±150m以内である。深層ボーリング地点および微動アレー探査地点における地震基盤深度と今回求めた重力基盤深度との間に整合性があることから、図5−7に示した重力基盤は本調査地域における地震基盤にほぼ相当しているものと考えられる。

以上の解析により得られた基盤上面および地表面を3次元表示にし、本調査地域の3次元地下構造モデルとして図5−9に示す。

また、図5−10に示した3測線について、重力基盤断面を描いたものを図5−11に示す。図中には深層ボーリングおよび微動アレー探査結果を併記し、Vs 2.8km/s以上の部分を赤色で示した。