4−5 微動アレー探査結果

既存資料等から想定される地下構造モデル(表3−6−3)をもとに、微動アレー探査の解析結果(表4−4−3)から、各調査地点の地下構造を表4−5−1のように判定した。

表4−5−1 微動アレー探査による調査地点の地下構造

豊橋平野調査地点(T−1〜3)の結果を見ると、岡崎平野に比べて、

・先新第三紀層のS波速度が若干速い。

・岡崎平野 3.0〜3.3 km/s , 豊橋平野 3.2〜3.6 km/s

・第3層がないため、この部分で上下の層の速度コントラストが非常に大きい。

・先新第三紀層の風化層が薄い。

等の特徴が挙げられる。

図4−5−1は、各調査地点の第1層〜第5層の層厚分布を示したものである。岡崎平野の調査地点(O−1からO−8)では、北東から南西方向に向けて、東海層群相当層が厚くなり基盤深度が深くなる傾向が見られる。図4−5−2に、南西−北東方向にそってO−5〜O−7およびO−1〜O−4の結果を並べた図を示す。

豊橋平野(T−1〜T−4)においては、基盤深度は200m前後の深さとなっている。