2−3 強震動記録の収集

東海3県(愛知県、岐阜県、三重県)下の強震観測点は約500であり、その半数が3県の震度情報ネットである。そのほかには、科学技術庁のK−Netと気象庁の観測ネットが合わせて約100点がある。これらの官民様々のデ−タは名古屋地域強震観測研究会(名古屋大学、愛知工業大学、愛知県、名古屋市、中部電力、東邦ガス等)により精力的に収集・整理・解析が始められている(福和・飛田ほか(1999))。

将来的には、本調査結果を基にして推定された3次元地下構造を用いて、種々の地震に対する地震動シミュレーションを実施することが必要になる。そこで、今年度は濃尾平野周辺の強震観測記録を収集・整理した。平成11年度濃尾平野地下構造調査において、1998年から1999年までに発生した主用な6個の地震についての強震記録は既に収集・整理されている。今年度は、1999年以降、現在までに発生した新たな地震を収集整理した。

愛知県の震度情報ネットワークを中心として他機関(三重県、名古屋市、気象庁、K−NET、名古屋大学、愛知工業大学、東邦ガス、中部電力)のデータを収集・整理し、ディジタルデータとして今後の使用が可能なようにした。愛知県以外のデータの入手には、名古屋地域強震観測研究会にご助力を頂いた。

(収集先機関名)

愛知県  三重県  名古屋市   気象庁   科学技術庁(K−Net)

東邦ガス 中部電力 名古屋大学  愛知工業大学

以下の6地震についての強震動記録を収集・整理した。表2−3−1−1表2−3−1−2表2−3−1−3には収集した強震観測の一覧を示した。また、 図2−3−1−1図2−3−1−2図2−3−1−3図2−3−1−4図2−3−1−5図2−3−1−6には、各地震に対する震源位置および強震観測点位置を示した。図2−3−2−1図2−3−2−2図2−3−2−3には、2000年3月3日に対して収集した強震記録例を示した。

表2−3−2 参照