2−2−1 探査仕様

屈折法地震探査は、地層が何層かにわたる成層構造をなしていると考えられる場合に、それぞれの地層境界付近を伝播する屈折波の初動を解析して、各層の速度を求める手法である。新第三系の地層の速度は反射法地震探査の速度解析により推定することができるため、ここでの主な対象は先新第三系の基盤岩の速度である。

屈折法地震探査は、P波反射法地震探査の受振測線を用いた。

発震点は、全測線の両端および中間の3ヶ所とした。以下に、全屈折発震点および受振器展開などを示した。屈折発震点は便宜上、測線北端をR6とし、南に向かって番号を増やした。

発震点  場 所  受振器展開  最寄り受振点番号/距離

R6    稲沢市            Loc. 4/ 147m

R7    蟹江町   1−855     Loc. 498/ 242m

R8    弥富町            Loc. 842/ 8m

震源として大型のバイブレータ4台を用い(図2−1−2−1参照)、855チャネルの展開を用いてGDAPS−3型探鉱機でデータを取得した(図2−1−1 参照)。

本調査の測定仕様を表2−2−1−1表2−2−1−2に示した(付録7−3も参照)。