5−1 孔曲がり測定結果

ボーリング孔および5”ケーシングパイプ内の孔曲がり測定結果を、それぞれ、孔芯図として、図5−1−1および図5−1−2に示した。測定記録は孔芯傾斜測定結果として巻末資料に示し、記録フィルムは付帯資料として提出した。以下に測定結果概要を述べる。

ボーリング孔の孔芯は340〜350m付近で孔崩れのため、一時的に大きくなるが、660m付近まで1°前後で推移している。基盤岩着岩後に再び大きくなる傾向が認められるが、2°程度であり、3°以内という、仕様は満たしている。

5”ケーシングパイプ内の孔曲がりは、ボーリング孔の孔曲がり状況を反映し、720m付近まで1°前後で推移している。地震計設置箇所付近はやや値が大きくなるが、地震計などの動作の安定や信頼性が高くなるとされる2°以内であり、仕様の条件は満たしている。方位傾斜測定図(図5−1−3)は設置した非磁性ケーシング管が南へ2°傾斜していることを示す。

また、模型通り試験を行い、貸与された地震計の模型が支障なく通過することを確認し、地震計設置に問題のないことを確認した。

図5−1−1 孔芯図(1)

図5−1−2 孔芯図(2)

図5−1−3 方位傾斜測定図