{17} 議論13

(議論13) 東南海地震の被害について

1944年東南海地震は、太平洋戦争末期に発生したために、新聞などには、「被害は軽微」の記述がされたにとどまり、被害の実態は、軍事機密として極秘扱いであり、十分な被害調査や報告が行われなかった。被害報告は後年の調査・研究によるものが多い。このため、文献によって著しく被害の数値が異なる結果となっている。本書においては、飯田(1977)の値を使用している。和歌山県の流失家屋には表(1945)、長野県(主として諏訪)には宇佐美(1996)を使用した。

(参考文献)

飯田汲事(1977):昭和19年12月7日東南海地震の震害と震度分布,愛知県防災会議,120pp

表俊一郎(1945):東京帝国大学地震研究所研究速報,4号,20−29

宇佐美龍夫(1996):「新編 日本被害地震総覧 [増補改訂版416−1995]」,東京大学出版会,493pp(p294)