{27} 議論11

(議論11) 明治東京地震の深さについて

明治東京地震の深さは、宇津(1979)では地殻よりも深く、100kmよりも浅いプレート境界の地震としてshallowに分類されている。

最近の科学技術振興調整費による首都圏直下の地震の予知手法の高度化に関する研究によれば、波形記録から得られたメカニズムから推定して、この地震は太平洋プレート内部の正断層型の深さ約90kmの地震とする説(小泉ら(1995))と、被害の程度とM、および近年の類似した地震との比較検討から、深さ約70kmの太平洋プレート上面あたりの地震とする説(茅野(1996))とがある。

(参考文献)

宇津徳治(1979):東京大学地震研究所彙報,54号,253−308

小泉岳司・勝間田明男・森滋男・高山博之・浜田信生・吉田明夫(1995): 科学技術振興調整費首都圏直下の地震の予知手法の高度化に関する総合研究(第T期:平成3〜5年度)成果報告書,107−120

茅野一郎(1996):科学技術振興調整費首都圏直下の地震の予知手法の高度化に関する総合研究(第U期:平成6〜7年度)成果報告書,145−169