(4)屈斜路湖付近の地震(1938年5月29日、M6.1)

屈斜路湖付近の地震は、陸域の浅い地震であるが、北海道地方で発生したこのタイプの地震としては規模が大きく、震源域付近では、死者1名などの被害{21}が生じた。図3−19に震度分布を示す。この地震の余震は、気象庁釧路測候所で29日中に13回を記録したが、回数は急速に減少し、30日には1回となった{22}。この地震では、地表にずれが現れ{23}、また、弟子屈町付近の温泉、地下水などに変化が生じた。弟子屈町付近では、1959年のM6.3などの地震や、1967年のM6.5の地震でも被害が生じている。なお、近代的な地震観測が始まった1885年以来、北海道の陸域でM6を超える浅い地震が発生したのはこの地域だけである。