14−2 巻末注2

地震調査委員会は1998年10月に富士川河口断層帯の調査結果と評価を次のようにとりまとめた。

富士川河口断層帯は静岡県東部の駿河湾奥に流れ込む富士川の河口付近から富士山南西山麓にかけて、ほぼ南北に延びる断層帯で、東側の低地、中央の丘陵群、西側の山地群の地形境界を形成している。この断層帯は駿河湾内のプレート境界断層に連続していて、日本の中では最大級の活動度をもっている。平均活動間隔は千数百年と考えられ、また、最新活動時期は千年以上前であった可能性が高い。この断層帯の次の活動はマグニチュード8程度(7 1/2−8 1/2)で、震源域は駿河湾内にまで及ぶと考えられる。また、その時期は、今後数百年以内の比較的近い将来である可能性がある。