5−2−1 耕作土層

耕作土層は有機物の含有量の差によって、上位から耕作土a層、耕作土b層に細分される。耕作土a層は低崖の東側(丘陵側)では現世の畑作土、西側(平野側)では現世の水田土壌である。耕作土b層は低崖の東側では暗褐色を呈する畑作土、西側では暗褐色〜暗灰色を呈する水田土壌である。トレンチ南側壁面のS3−S7では、耕作土b層上部に層厚約4cm、直径2mm前後のスコリアがパッチ状に認められる。このスコリアは岩相から富士宝永スコリア(F−Ho:AD1707年)に対比される。