4−2−4 D層

D層は断層Sより低下側にのみ分布し、腐植に富むスコリアや砂礫混じりのやや火山灰質なシルト層からなる。一部で有機物の含有量の差によるほぼ水平な層理が認められる。層厚は約40cm〜50cmである。層相は上位のC層と似ており、堆積環境も同様であると思われる。ただし、C層に比べ出土した遺物は少ない。遺物は土器片がいくつかみられるが、時代推定可能なものは出土していない。

D層の14C年代は最下部から1950±40y.B.P.(BC40−AD130)が得られている。