2−2 地形・地質調査

トレンチ調査、ボーリング調査および完新世海成段丘面の調査の詳細位置を決定するために、空中写真判読、地形・地質踏査を行った。

(1)トレンチ調査およびボーリング調査地点の選定

平成13年度調査では、最新活動時期、活動間隔等を明らかにするためにトレンチ調査が計画され、トレンチ調査候補地は、空中写真判読、現地調査の結果から、計12地点が選定された。

本年度は、上記候補地点周辺の地形・地質踏査を行い、委員会による優先順位の検討を経て、曽我原地点、高田地点においてトレンチ調査およびボーリング調査を行った。

(2)完新世海成段丘面の調査

大磯丘陵南縁には高位より中村原面、前川面、押切面(押切T面、押切U面)の3段の完新世海成段丘が分布する。これらは、国府津−松田断層による隆起によって形成されたと考えられているが、構成層や年代に関する十分なデータが得られていないことから、詳細は不明であった。

平成13年度調査では、前川面、押切面の段丘化の時期を明らかにする目的で調査が計画された。調査候補地は、空中写真判読、現地調査の結果から、前川面で4地点、押切面で9地点を選定した。

本年度は、上記候補地点周辺の地形・地質踏査を行い、委員会による優先順位の検討を経て、ピット調査を行うこととし、前川面1地点、押切面1地点において調査を行った。