2−3−1 探査の概要

(1)探査原理

浅層反射法弾性波探査は、地表あるいは地表付近で振動(弾性波)を人工的に発生させ、その地下からの応答(地震記録)を測定し、地下構造を推定する手法である。人工的に発振された弾性波は、地下の弾性的性質の異なる境界面(地層境界など)に達すると、その振動エネルギーの一部は上方へ反射して地表に返ってくる。この波(反射波)を地表に配列展開した受振器によってとらえ、それを解析することによって反射面の分布として地下構造をとらえる手法である。

(2)探査目的

 本探査では、以下の2つの目的で、2.3.3項に示す2箇所において浅層反射法弾性波探査を実施した。

@『川崎市バイブロサイス反射法探査』の結果指摘された3ヶ所のアノマリーが、立川断層の延長に起因したものであるか否かの確認。

A横浜市北部(青葉区)において立川断層の延長の可能性があるか否かの確認

(3)探査位置

@「川崎市バイブロサイス反射法探査」測線上の横浜市緑区三保地区(三保測線),都筑区港北地区(港北測線),川崎市高津区中原街道沿い街道 測線)の3測線(図2−3−1参照)

A横浜市青葉区鴨志田町〜鉄町〜もみの木台〜荏子田(青葉測線)(図2−3−1参照)。

(4)探査数量・諸元

 各探査測線の測線長、諸元は、表2−3−1に示す通りである。