5 菊川断層の総合評価

菊川断層は、北部、中央部、南部の3セグメントに分けられる(平成8年度成果)。平成9年度はこのうち、活動性が把握できると考えた中央部と南部において、トレンチ調査を行った。

各トレンチ調査結果をまとめると以下の様になる。

<下保木地区トレンチ:菊川断層の南部セグメント>

活動時期:25,510±130yB.P.〜25,070±160yB.P.

変位量 :1.33m(実変位量)

<上岡枝下流地区トレンチ:菊川断層の中央部セグメント>

活動時期:29,450±190yB.P.〜12,080±50yB.P.

変位量 :未確認

活動時期:7,000yB.P.〜2,080±50yB.P.

変位量 :1.58m(実変位量)

<上岡枝上流地区トレンチ:菊川断層の中央部セグメント>

活動時期:未確認

変位量 :未確認

菊川断層中部の上岡枝上流地区付近では既往調査(堤ほか1991)結果があり以下のようになる。

<既往調査:菊川断層の中央部セグメント>

活動時期:20,300yB.P.〜14,650yB.P.(活動時期は、この時期でもその後半、すなわち現在に近い時期に起こった可能性が高い。)

変位量 :不明