4−2−2 地形地質概要

調査地は、山裾部に位置し、北東〜南西に延びる各沢が北西〜南東方向に屈曲する個所にあたる。この屈曲は、菊川断層の左横ずれを原因として河川争奪が起こり、新たに流路が形成された結果、北西〜南東方向の古い河道に風隙(Wind Gap)が形成されためと解釈される。

図4−2−1に調査地周辺の地質平面図を示す。調査地周辺の地質は、菊川断層を挟んで北側が中生代ジュラ紀の豊浦層群の砂岩・頁岩が分布し、南側には中生代白亜紀の関門層群脇野亜層群の砂岩が分布し、一部貫入岩である石英斑岩が認められる。第四系としては菊川断層を挟んで南側の緩傾斜地に古期崖錐堆積物、旧河川沿いに河川堆積物が分布している。