6−2−3 南部:菊川町下岡枝付近〜菊川町・下関市境付近

下保木地区において、数mの基盤岩の落差を確認しており、この近傍で広域テフラである姶良Tnテフラ(AT)を確認した。断層は姶良Tnテフラ(AT)を切断している可能性が高いと考えられ、今後トレンチ調査を行うことにより基盤岩の落差・姶良Tnテフラ(AT)の下位の段丘堆積物・姶良Tnテフラ(AT)挟在層・姶良Tnテフラ(AT)上位の沖積層の変位状況から、活動周期や最新の活動時期について把握できると考える。

現段階のデータから判断すれば、最新活動時期が中央部と同じであれば、姶良Tnテフラ(AT)の堆積後(25,000年前)から15,000年前頃の間に最新の活動があり、基盤岩の落差はさらにその前の活動で累積した変位であると言える。さらに段丘堆積物の年代が特定できれば、その前のイベントから活動周期が把握できることになる。