5−6−6 ボーリング調査

図5−6−13に柱状図を示す。

反射法の反射面とほぼ一致する深度で基盤の花崗岩を確認した。ただし、BOR1−1では、花崗岩は破砕されている。

図5−6−14図5−6−15に地質断面図として示したが、BOR1−3とBOR1−4の間で基盤の深度が不連続となる。BOR1−1は沖積面上で実施しており、堆積物は上部が腐植土を挟む砂、下部が砂礫よりなる。

BOR1−2とBOR1−3は扇状地上で実施し、花崗岩質な砂層を主体として、基盤の直上は砂礫からなる。砂層はBOR1−2では腐植土層を挟在し、BOR1−3ではシルトを挟在し、堆積サイクルが認められる。この砂層は扇状地性の堆積物と考えられる。また、基盤の直上の砂礫層は、木屋川に由来する段丘堆積物と考えられる。

なお、BOR1−3の扇状地性の砂層中の深度7.55m〜7.70mで火山灰(姶良Tnテフラ(AT))を確認した。

BOR1−4では、花崗岩質の礫混じり土よりなり、崖錐性の堆積物と考えられる。