(11)関門層群下関亜層群

構成岩石の流理構造と調和的な、西北西−東南東方向の軸面を持つ褶曲がいくつか形成されていると推定される。流理面の傾斜が非常に緩やかで、波長数10mの褶曲構造の発達により、全体が波打っているような構造を有しているものと考えられる。向斜部と推定される露頭には、下関亜層群の上部層である筋ヶ浜層(礫岩)が残存している。

@断層

調査に発達する断層には、北東−南西系と、これに直交する北西−南東系の2系統が確認あるいは推定される。これらの断層は、地層や岩石の境界付近に発達しており、その一部は地層の境界を成している。