(8)脈岩類

@石英斑岩

(a)分布

花崗岩分布域を除くほぼ全域に点在している。最も規模の大きなものが六部山山頂から斜面に露出し、中規模なものは上岡枝藤内畑地区、歌野ダム東方斜面、上岡枝−茶屋川地区間の斜面にその露出が認められる。

(b)岩相

菊川町内に分布する脈岩のほとんどは石英斑岩で、珪長岩が極少量認められる。石英斑岩は、灰色の石基に径1〜2mmの石英斑晶が多数成長しており、新鮮なものは灰色を呈するが、風化されたものは淡褐色〜白色を呈する。節理の発達がよい。珪長岩は、幅数m程度の岩脈として点在する。無斑晶で、灰色〜淡青色を呈する。いずれの露出も新鮮で、非常に硬い。