(1)地形的特徴

調査地は、山口県西部の北から豊浦町・菊川町・下関市に至る地域である。本地域の地形は大きく北部の山地・中央部の北西〜南東方向に延びる河川に沿う低地・南部の山地に区分される。

北部は山頂部標高600〜700mの山地からなり、南部の300〜500mの山地と標高が異なっている。

中央部の低地は北西部の豊浦町側では幅0.1〜0.3kmと狭く、南東部の菊川町側は幅0.7〜1.0kmと広く、特に田部川・木屋川の合流する菊川町田部では広い低地(田部盆地)を形成している。また田部盆地周辺部には扇状地が発達しており、特に歌野川が流れ込む地点には比較的規模の大きな岡枝扇状地がある。

図1−4−1にストリップマップを示す。