(1)最新活動時期

平成12年度調査時点では、長井市平山地区における扇状地性地形面の細区分結果と年代測定結果をもとに、1,500〜3,100年前以降とした。しかし、平山地区では、平成13年度調査により本地区の扇状地は細区分されるものではなく、全てL4面に一括されることが判明した。従って、最新活動時期についても、従来のように約1,500〜3,100年前という限定した年代ではなく、約3,100年前以降に変更した。

平山地区以外では、平成12年度調査に飯豊町深渕西地区で、約5,600年前以降の最新活動時期が得られている。

平成13年度では、長井市寺泉地区において、約2,300〜3,300年前のTe3層に変位が認められた(図6−3−1参照)ことから、最新活動時期は、約2,300〜3,300年前以降と推定される。

飯豊町小山地区では、約6,200〜7,000年前のKo2層に撓曲変形が認められた(図6−3−2参照)ことから、最新活動時期は、約6,200〜7,000年前以降と推定される。