5−3−4 飯豊町小山地区の調査結果のまとめ

図5−3−3図5−3−4には、本地区のボーリング断面図を示す。ボーリングにより連続して腐植層が認められたB測線においては、約6,200〜7,000年前の暦年補正年代値を示すKo2層が撓曲構造を示す。変位センスは西上がりで、撓曲幅は70m以上であると推定される。

他のボーリング地点では連続した腐植層が確認されなかったが約4,815〜5,580年前の暦年補正年代値が得られたことから、本地区全体としての地形面(L4面)の形成年代は概ね5,000〜7,000年前と推定される。

また、本地区においては、L4面が細区分されなかったため、変位の累積性や年代値に基づく活動間隔等については明らかにならなかった。