(5)寺泉No.3b(掘削深度:2m)

・耕作土(深度0.00〜0.27m)

不均質な礫・砂混じり粘土からなる。植物片を混入する。

・Te4層(深度0.27〜2.00m)

粘性土と砂が互層する。粘性土は、弱い腐植質を呈し砂や植物片を混入する。全体に塊状で無層理である。砂層は、中〜粗砂を主体とし、細砂を一部挟在する。細砂部分ではラミナが発達する。下部においては材や火山岩の細礫を混入する。深度1.71〜2.00mに分布する砂層では、上方粗粒化が認められる。

14C年代測定結果>

深度0.53〜0.62mの腐植質粘土においてmodernの14C年代値が得られた。深度1.28〜1.30mの材より、14C年代値316±42y.B.P、暦年補正年代値355〜430cal y.B.Pが得られた。深度1.90〜1.95mの材より、14C年代値1,126±60y.B.P、暦年補正年代値960〜1,080cal y.B.Pが得られた。