(1)寺泉No.1孔(掘削深度:3m)

・耕作土(深度0.00〜0.45m)

不均質な礫混じり粘土からなり、植物根を混入する。

・Te4層(深度0.45〜2.76m)

砂質粘土を主体とし、粗砂〜細礫を薄層状に挟在する。砂質粘土は暗緑灰色を呈し、塊状無層理である。下部では極少量の腐植物を混入する。深度0.45〜0.64mにて粗砂の薄層を挟在するが、上方細粒化が認められる。深度2.00〜2.12mは細礫の薄層を挟在し、花崗岩や火山岩の亜円礫を主体とする。

・Te3層(深度2.76〜3.00m)

腐植質粘土を主体とする。色調は黒〜黒褐色を呈し、腐植度の強い粘土からなる。比較的均質であるが、φ2〜3mmの泥岩細礫を極少量混入する。

14C年代測定結果>

深度2.85〜3.00mの腐植質粘土において14C年代値3,129±49y.B.P、暦年補正年代値3,320〜3,340cal y.B.Pが得られた。