3−1−1 北部地域(五百川峡谷)

この地域は、長井盆地の北端から、北北東に流下する最上川沿いで長さ約20km、幅約5kmの区間である。この区間を流れる最上川は、幅約1.5km間で蛇行を繰り返しながら峡谷を刻んでいる。この地域の中央部、朝日町松程から朝日町玉ノ井間(約10km)では、河川の蛇行が著しく、その上下流ではやや直線的となる。

最上川の両岸には、段丘面が高位のものから低位のものまで発達する。特に蛇行区間には顕著に分布する。また、この地域の中部〜南部にかけては、地すべり地域が最上川両岸に存在する。特に南部の朝日町赤釜−松程地区には朝日山地から流下する朝日川が注ぎ、最下流では月布川が西より流下して最上川に合流している。