6−1 調査計画

調査計画は表6−1−1に示した項目および数量とし、その位置を図6−1−1図6−1−2図6−1−3図6−1−4図6−1−5に示す。

平成13年度調査は平成12年度調査結果をふまえて、長井盆地西縁断層帯と米沢盆地断層帯に調査計画を立てた。長井盆地西縁部においては、平成12年度に長井市勧進代地区、飯豊町深渕西地区でトレンチ位置絞り込みの目的で地表踏査(精査)、浅層反射法探査、ボーリング調査を実施した。その結果、いずれの地点でも粗粒堆積物が主体であり、新期堆積物が薄かったことからトレンチ調査に適さないことが判明した。そこで、別の候補地点−長井市寺泉地区−でトレンチ調査までの一連の調査を計画する。また、長井盆地西縁部はいずれも粗粒堆積物が厚いと考えられるためトレンチ調査を減らし、変位量の推定および地形面の年代測定代に重点を置いてボーリング調査を行うこととする。

米沢盆地周辺地域では、米沢市遠山地区において予察的にボーリング調査を行った結果、断層による変位が明らかになった。しかし、当地区は国指定の遺跡分布範囲に隣接しており、トレンチ調査が可能な用地確保が困難なため、近傍の断層延長部でトレンチ調査までの一連の調査を行う。また、基盤構造及び地下深部での活断層の連続性を把握する目的で浅層反射法探査を行う。

表6−1−1 平成13年度調査計画数量

図6−1−1 調査実施候補位置

図6−1−2 調査実施候補位置(寺泉)

図6−1−3 調査実施候補位置(平山)

図6−1−4 調査実施候補位置(小山)

図6−1−5調査実施候補位置(舘山)