3−1 調査目的

調査地域では、活断層の存在は確実視されているが、その活断層の位置、延長、活動履歴等を詳細に記載した文献・資料はほとんどない。

既存資料調査は、まず全体的な地形・地質分布や構造運動を把握することを目的とし、地質調査所や山形県発行の図幅や図面を収集した。その上で、各地域における地形・地質および断層運動に関する資料を収集した。これら中には、雑誌や書籍に公表されている資料の他に、温泉掘削ボーリングおよび山形県で実施した土木工事に伴うボーリング資料も含まれる。

以下に収集した資料のリストを示す。特に地形面区分や年代測定結果など、活断層の位置や活動履歴を考察するために重要となりうる記載があるものを中心にその要約を示す。