4−3−4 山形盆地断層帯のセグメント区分について

山形盆地断層帯の断層の延長距離は、新編日本の活断層等では数kmごとに区切られ、個々の断層として呼称されていたが、平成9年度の地形地質調査の結果これらの断層は断層変位地形の連続性から以下の2区間に暫定的にセグメント区分された。

・北部…大石田町横山−寒河江市日和田に至る区間(約22km)

・南部…寒河江市東部−山形市村木沢に至る区間(約20km)

今回の調査で断層活動年代に関する資料が得られた結果、北部区間では8,000〜7,000年前及び5,000〜4,000年前、南部区間では13,000〜10,000年前、9,000年前及び4,000年前に活動しており、時期がやや異なることから、これらは別の活動セグメントかもしれない。

また、新庄盆地断層帯と山形盆地断層帯の関係については、新庄盆地断層帯長者原断層の南端と山形盆地断層帯北端(横山地区)が直線距離で約7km離れていること、断層の伸長方向がずれていること、活動時期や活動性が異なると思われることから、セグメントとしては別のものと考えて差し支えないと思われる。