(8)大寺No.12孔(掘削深度2.5m)

〈層相記載〉

本孔は、地表より深度0.12mまで植物根を混入する表土からなる。深度0.16〜0.50mmは礫混じり細砂からなり最下部で礫の含有量が多くなる。深度0.50〜0.70mは、礫混じり腐植質シルト(中腐植)からなりシルト岩・硬質泥岩亜角礫が点在する。深度0.70〜1.00mは砂礫で、礫は細〜中礫サイズの凝灰質泥岩角礫を主体とする。基質は粘土分をわずかに混入する細砂からなる。深度1.00〜1.08mはシルト質細砂からなる。深度1.08〜1.43mは茶褐〜緑灰色の礫混じりシルトからなり、全体に淘汰が悪い。深度1.43〜1.82mは細砂混じりシルト〜細砂よりなり、腐植質粘土薄層を挟在する。深度1.82〜2.14mは、礫混じり腐植質シルト(強腐植)からなる。深度2.14〜2.33mは、礫混じりシルトで、礫は細礫サイズの泥岩亜角礫が主体である。深度2.33〜2.50mは細砂混じりシルトで、腐植質粘土薄層を数枚挟在する。

14C年代値〉

本孔の深度1.85〜1.95mの礫混じり腐植質シルトより9,670±70y.B.Pの14C年代値が得られた。